公募厚展公式サイト




最終展 第22回展を終えて

第22回展はお陰様でたくさんの方々にご来場いただき、
最後の厚展をご鑑賞いただくことができました。
また出品された方、ご鑑賞いただいた皆様方からは
厚展終了を惜しむお声が多く寄せられました。

1999年に第1回展を開催するにあたって、
この大事業が果たして成功させられるのか、
創立委員の方々(渡辺啓輔・佐藤 哲・佐藤瑞玲・
故日高芳正・故古海輝之)は心配されていましたが、
初展の出品者が104名と予想を遥かに超えた応募があり、
一同胸をなで下ろしました。
以後厚展は、研鑚の場である研究会活動や
厳正な審査の甲斐もあって、地方展にも拘わらず
作品の質が高いと評判をいただくようになりました。
第9回展からは小品部門を設けて、
絵画愛好家のご来場がさらに増加しました。

創立以来厚展は、厳正な審査の下に、
皆様の研鑚の場を提供させていただいたことで、
地域に根差す厚展を実現してまいりました。
しかし、厚展運営にご尽力いただいた会員・会友と、
一般出品者の高齢化が顕著になり、
次第に活力ある会の運営に
支障をきたすようになりました。
また会場の厚木市文化会館の
1年半に渡る改修工事もあり、
存続するのが難しいとの判断に至り、
協議の結果苦渋の決断をすることになりました。

最後の厚展を迎えるにあたり、会員・会友一同
「心に残る素晴らしい展覧会」とすることを目標に、
感性と持てる技術を駆使して、
作品を仕上げてまいりました。

創立から24年間、長きに渡って皆様に愛され、
皆様と共に歩んで来られましたこと、
またご出品いただきました多くの方々、
ご支援ご協力いただきました個人・団体様に
深く感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。

  2022年10月  厚展代表 干場 芳子